最近観た映画/Brittany runs a marathon, Last Christmas感想

2020年になりましたが、あいかわらず本と漫画を読み、動画を観ながらぐだぐだしてます。年末年始にかけて観た2つの映画が印象に残ったので、自分が忘れないために残しておきます。

 

まず一つ目がBritanny runs a marathon


Brittany Runs A Marathon - Official Trailer | Amazon Studios

 

これは、自堕落な生活を送っていたブリタニ―が医者からの助言をきっかけにマラソンを始めるというもの。マラソンを始める中で、新たな人間関係をはぐくんだり、少しずつ自尊心が生まれたりする話です。Amazonプライムで観ることができます。

この前のI feel prettyが面白くなかったので、恐る恐る観たのですが、こっちは面白かった。一番響いたのは、痩せることに執着するようになってしまったブリタニーの独白。

「痩せてはじめて女性扱いされるようになった。ドアを開けてくれるようになった。男達は、(前の太った)自分の前では、ほかの女性の前ではしないような話をする」というくだり。

ここが実感しすぎて震えました。映画では太っている/痩せているの二項対立だけど、実際にはかわいい/ブスとか色々な形の二項対立があって、その後者の立場の人はいつも、剽軽にふるまうけど、実際は傷ついているんだよね...と共感。

この映画では、マラソンを始めたブリタニ―に対して、色々な人が手を差し伸べてくれるんですが、それに対していちいちブリタニ―が同情はしないで!と無駄に強がって突っぱねてしまうところも、わかりみが深かったです。

 

もう一つの映画がLast Chiristmas


Last Christmas Trailer #1 (2019) Movieclips Trailers

 

これも自堕落な女の話です。クリスマスグッズショップで働くカタリナのもとに、不思議な男性が現れて...という話。ワムのラストクリスマスをモチーフにしています。

 

この映画の面白いのはエミリア・クラークが演じる主人公がユーゴスラビアからの移民であるということ。移民の映画というと、差別だったり、差別への戦いが主題になりがちですが、Last Christmasでは悩み、恋をし、酒を飲んで時には失敗するという当たり前のナラティブを移民のキャラクターに与えたのが非常に印象的でした。Brexitやジョンソン首相で揺れる英国だからこその映画ですね。

 

さて、この二つの映画ですが、両方とも自分の人生は自分しか変えられない、というメッセージがあってとてもよかったです。

Britanny runs a marathonでは、マラソンをきっかけに出会った人との交流がBritannyへいい影響を与えていきますが、最初にマラソンを始めたのはあくまでBritannyの意思。自分を変えたいと思ったからです。

 

Last Christmasも同様です。カタリナが自暴自棄の生活を送るようになったのにはある理由があるのですが(ネタバレなので控えます)、その中で出会った不思議な男性トムと惹かれあいながらも、トムからYou can not depend on me (僕に依存しないで)と言われてしまいます。その台詞に傷つきながらもカタリナは自暴自棄の生活を立て直していきます。

 

これまでの自堕落な女が出てくる映画って、結局のところPrince Charmingが出てきて、恋仲になって終わりっていう映画が少なからずあった(ブリジットジョーンズとかShopaholicとか)と思うのですが、今回の2つの映画は自分で自分の人生を取り戻す、っていうところが新しいし、希望があるなと思いました。

 

私も2020年は自分の人生を少しでもよいものにしたいな!と思いました(強引)